会長あいさつ

第160回日本獣医学会学術集会
会長 髙瀬 公三

この度、第160回日本獣医学会学術集会を、平成29年9月13日(水)から15日(金)までの3日間、鹿児島大学の郡元キャンパスを会場として開催することになりました。鹿児島市において本学術集会が開催されますのは、平成17年9月以来の12年ぶりとなります。鹿児島大学は昭和24年(1949年)に開学、67年の歴史を経て、今日では9つの学部を擁する、「進取の気風あふれる総合大学」として発展してきました。共同獣医学部は9番目の学部として、平成24年に農学部から独立する形で新設されましたが、教育研究施設は以前と同様に郡元キャンパス内にあります。郡元キャンパスは、JR鹿児島中央駅から市電や市バスが利用可能で、徒歩でも20分以内とアクセスに便利な位置にあります。各会場間の移動は出来るだけ短く、また建物の1階・2階を主に利用するなど、上下の移動も少なくなるよう会場配置に配慮いたしました。最近キャンパス内の環境も美しく整備されましたので、皆様にはきっと、心地よく過ごしていただけるものと存じます。

学術集会のテーマは、「人・動物・環境-共生と進化の獣医学-」といたしました。この3つはトライアングルとして強固な連携の中でバランスのとれた相互作用を必要としています。その中で獣医学の果たす役割は益々広範に及び、また質的にも日々進化が求められています。司宰機関シンポジウムのテーマは、「動物が人間社会にもたらす恵みと安寧」といたしました。人は一部の動物を家畜・家禽化し、食糧や耕作の動力源として、また一部の動物は共に暮らす伴侶として心の安寧を私たちに与えてくれます。シンポジストの池谷和信教授(国立民族学博物館)には「家畜のルーツ」に関して、会田保彦教授(ヤマザキ学園大学)には「伴侶動物と人との関係」に関してのご講演をお願いしております。お二人のお話を通して、動物たちとの共存・共生・安寧を考えてみたいと存じます。

鹿児島県はわが国でもトップクラスの畜産県です。野菜・果実も含め、食文化豊かな地域です。黒牛、黒豚、黒さつま鶏、サツマイモ、イモ焼酎、さらには黒酢など、食の話題は尽きません。本学術集会で、これらの一部をシンポジウムで取り上げたいと存じます。さらに、郡元キャンパスから徒歩で移動できる場所(ジェイドガーデンパレス)にて、情報交換会(懇親会)も開催予定です。その際に、これら鹿児島の食文化を十分ご堪能いただけるような企画も考えております。

鹿児島のシンボルである桜島は現状では小康状態が続きながらも、最近では3,000メートル以上の噴煙が数回観察されております。学術集会開催期間中に噴煙がみられることがあるとすれば幸か不幸か、良き思い出ともなりましょう。 第160回日本獣医学会学術集会が、わが国の獣医学の教育研究の充実と発展に寄与できればと願っております。多くの皆様に鹿児島での本学術集会にご参加いただきたく、重ねてお願い申し上げますと共に、鹿児島大学共同獣医学部教員一同、心から皆様をお待ちしております。