会長あいさつ

第163回日本獣医学会学術集会
会長 岩田 祐之

この度、第163回日本獣医学会学術集会を2020年9月8日(火)から10日(木)までの3日間、山口大学吉田キャンパスを会場として開催することとなりました。山口市において本学術集会が開催されますのは、平成18年9月以来の14年ぶりとなります。山口大学は、1815年、長州藩士上田鳳陽によって創設された私塾「山口講堂」を源流として、2015年に創基200周年を迎えました。この精神は、大学の理念「発見し・はぐくみ・かたちにする 知の広場」に受け継がれています。共同獣医学部は、「人と動物の豊かな環境共生社会の実現」を目指して、9学部中8番目の学部として平成24年に、その6年後の平成30年には共同獣医学研究科が設立されました。そこで、今回の学術集会のテーマは、「人と動物の調和と未来」と致しました。これは共同獣医学部の教育研究理念とも関連するものであり、多くの会員の皆様の発表を通じて、その先にある人と動物の調和とその未来を考えていきたいと思います。獣医科学には現状多くの課題がありますが、中でも喫緊の人動物共通感染症への対応や食糧問題へと繋がる動物感染症制圧、多くの研究者が連なる基礎から臨床に到るまでのがん研究の最前線とそのトランスレーションナル研究、あるいは動物福祉の問題などに焦点を当てつつ、獣医学の未来を創造できればと存じます。


さて、山口大学の玄関口となる湯田温泉は山陽路随一の温泉街として知られ、山口市のみならず萩・津和野への観光拠点となっています。西の京といわれる山口市内には国宝瑠璃光寺五重塔や常光寺雪舟亭、中原中也記念館などがあり、また県内には錦帯橋、秋芳洞、角島大橋、海辺の鳥居で有名となった元乃隅神社などがあります。維新のふるさと山口での学会に多くの会員の皆様にご参加いただき相互の研究交流を深められるとともに、山口の多くの名所をご満喫いただけると幸いです。